正直に言うと、
私はこれまでほとんど料理をしてきませんでした。
料理人でもなければ、
料理教室の先生でもありません。
それでも私は今、
子どもの料理教室をつくろうとしています。
なぜそんなことを考えたのか。
きっかけは、
これまで多くの人の話を聞いてきた経験でした。
私は仕事柄、
たくさんの方と話す機会があります。
その中で、よく耳にする言葉があります。
「本当はやってみたいことがある」
「でも自分にはできない気がする」
「失敗したらどう思われるだろう」
そうやって、
やりたいことを諦めてしまう人を
たくさん見てきました。
そして思いました。
もしかすると、
子どもの頃の経験が関係しているのではないかと。
私たちは小さい頃から、
間違えないこと
失敗しないこと
正解を出すこと
を求められることが多い社会で育ちます。
その結果、
「うまくできないならやらない」
そんな考え方が、
いつの間にか身についてしまうことがあります。
でも本来、
子どもはもっと自由に挑戦できる存在です。
失敗してもいい。
うまくできなくてもいい。
大切なのは
やってみることです。
私は料理に、
その体験が詰まっていると思いました。
料理は、
思い通りにいかないことがたくさんあります。
味がうまく決まらない。
切り方がうまくいかない。
焦げてしまう。
でも、
それでも作ってみる。
やってみる。
その経験の中で、
子どもは自然と
考えること
工夫すること
やり直すこと
を学んでいきます。
料理は、
小さな挑戦の連続です。
そしてその挑戦は、
誰かと一緒に食べる時間につながります。
私は料理を通して、
子どもが
挑戦すること
作ること
人と食べること
を体験できる場所を作りたいと思いました。
そしてもう一つ、
私自身も挑戦してみたいと思ったのです。
料理未経験の私が、
料理教室を作る。
それは決して簡単なことではありません。
でも、
もしこの挑戦を通して
「自分も何かやってみよう」
そう思ってくれる人がいたら、
それはとても嬉しいことです。
こどもの台所は、
料理が上手になることを目的とした場所ではありません。
失敗してもいい。
ゆっくりでもいい。
料理を通して、
子どもが自分を信じる力を育てていく。
そんな場所をつくりたいと思っています。
そしてこの場所が、
子どもたちにとって
安心して挑戦できる場所
になれば嬉しいです。
